電話をかけてきた女性と会う日、わたしは朝から体調が悪く、胸騒ぎと吐き気とが同時に襲うのを感じていた。
	わたしはこの体調の悪さが、夜に会うことになっている女性に関係していることだということを何と無く感じていたので、我慢して待つことに決めた。
	霊的な作用によって体調が悪かろうが、自分自身の意思によっては力が使えない。
	霊能力というものは、自分のためにあるものではないということである。
	だから、わたしは女性と会う時間まで辛抱して待つのである。
	しかしながら、この体調の悪さが女性に関係しているものだという確信はなかった。
	そのため、人のせいにしてはいけないと自分自身を戒めながら、家業である養殖漁業の仕事を海の上で精一杯にこなしていたのである。
	
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