Mさんの心から溢れる破滅的な意識は決して心地の好いものではなかった。
わたしの本能はそこに不安と恐怖を覚えていたのだから、本来ならそれを受け入れたくもないのである。
しかしながら、わたしには目的があるのだ。
その目的意識がわたしの理性を繋ぎとめていたのである。
もしも、わたしが目的意識を持っていないとしたら、今すぐにでもこの場を去り、二度と戻っては来ないであろう。
目的意識こそが責任感を生む。
今までのわたしであるなら、嫌なことや苦しいことからは逃げ出していたのだ。
それは、責任感の欠如、目的意識の欠落が原因だったのである。
人が責任を果たそうとする時、責任感というものが重要になるが、それは強い目的意識なくして実現し得ないものである。
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