暴力によって問題が解決するのであれば、この世界は簡単である。
しかしながら、わたしの経験上、暴力によって問題が解決したことは過去に一度もなかった。
解決したように見えたことも、ただ見た目が良くなっただけで、中身が良くなったことは一度もなかったのである。
暴力によって問題に向き合うと、表面的な部分は整えることができるかもしれないが、そこには必ず遺恨が残る。
暴力によって相手を従えても、それは強制的な服従であり、間違っても自発的な尊敬や従順ではないのである。
それは、樹木の根を残して幹を切り倒すことに似ている。
根が残されているのならば、樹木は枝葉を伸ばすのである。
樹木を絶つためには、根を残してはならないのだ。
破滅的な意識(苦しみ)に対して、破滅的な意識(暴力)を向けるのは間違いである。
それは、樹木に水と肥料を与えるようなものなのである。
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