その時、大天使ミカエルがわたしに告げた。
「心を静めて良く見なさい」
わたしの脳内?もしくは心?に届くその意思は、とても力強く頼もしいものであった。
わたしは落ち着きを取り戻し、もう一度丁寧にMさんの心に対して向き合うことにした。
人が苦しみに会った時には、大抵がそれから目を背ける。
どのような人も、自らが苦しいと感じるものに対しては、それを直視したいとは思わないであろう。
わたしもこれまでそうして来たし、Mさんの心に触れている今も、その苦しみから目を背け、そこから逃げ出そうとしていたのである。
わたしには、Mさんの心が抱えている苦しみを取り除くことはできないかもしれないが、それは、やってみなければ分からないことなのである。
大天使ミカエルの一声がなければ、わたしは逃げ出していたかもしれない。
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