このブログについて

自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2013年10月14日月曜日

追憶 401

ゆっくりと目を閉じて心を静めると、そこに意思が届く。
届くと表現したのは、その意思が自己によって生み出したものではないからである。
わたしの持つ目的に対して無意識の内に欲求が生み出され、わたしはそれにただ従うだけである。
恋人と接する時に、考えなくても様々な欲求が生じ、その髪に触れるのと同じような感覚である。
それはとても自然であり、とても甘美なものであった。
わたしの中に生じた欲求は、Mさんの背中に触れるというものであった。
わたしがその欲求に従って手を伸ばすと、人差し指と中指によって背中に何かの文字のようなものを書き始めた。
指がなぞる文字に見覚えはない。
それは筆記体のローマ字に似ていた。
しかしながら、英語ではないようである。

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