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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2018年11月11日日曜日

追憶 2226

それは、生前の姿のままで、取るに足らない話をしている時のいつもの穏やかな表情であった。
半透明で後ろの景色が透けて見えていた。
恐らくは、誰も気が付いてはいないだろう。
これは、わたしだけが見ている幻覚なのだろうか?
しかしながら、そのような妄想(もうそう)を思い描いたつもりはない。
そのような願望も持ち合わせてはいないはずである。
わたしは霊的なことを何も期待せず、何も考えずに、故人の生前の写真をただ楽しく観覧していただけなのである。
わたしにとっては、半透明な故人が現れることは想定の範囲外の出来事であった。
そのため、遺影の前の半透明な故人が、わたしの妄想が見せる幻ではないと思うのである。

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