もう一つ例を挙げよう。
これは、わたしが知人の葬儀に参列した時の話である。
故人は、わたしの父親の同級生であり、同じように海の仕事をしていた。
わたしも度々、彼に雇われて仕事を手伝ったものである。
彼は癌(がん)によって、50代で亡くなった。
早く感じてしまうが、これも寿命なので仕方ないだろう。
葬儀には、多くの人が参列していたが、わたしは会場の中程に座った。
それは、若かりし頃の写真による故人の紹介が前方のスクリーンで行われた後だった。
穏やかな表情をした故人が、遺影の前に現れたのである。
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