わたしは、自分の位置を知るために、瞼(まぶた)を閉じて心に集中した。
すると、少し先に何かを見た気がした。
それは、Sさんから感じた不気味さと同じ感覚をも伝えていた。
わたしは安心した。
霊界において重要なことは、手掛かりがあることである。
それの善悪は問題ではない。
だいたい、善悪とは自然界の立場から生じるものであり、肉体が感じているものなのだ。
霊体のわたしには関係のないことなのである。
それは、ただの破滅的なエネルギーであり、それは善でも悪でもないのだ。
破滅的なエネルギーが悪いというのであれば、肉体は何も食べられないし、死ぬことすら矛盾するのである。
わたしは手掛かりを見付けたことを喜んで、そこへ向かって歩みを進めた。
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