わたしは女の子を抱き締めた。
	わたしの愛情が役に立てば良いと思ったのである。
	すると、閉じられた目から桜色の頬に一筋の涙が流れた。
	それを見て、わたしは心が満たされていくのを感じた。
	もう大丈夫だと思った。
	すると、天から光の束が降り注ぎ、わたしと女の子を包んだ。
	それは、暖かな光であり、わたしは安心感を得たのである。
	「ありがとう」
	そう聞こえた。
	これは、女の子の意思であろう。
	「後のことは心配せずに行きな」
	わたしが返すと、女の子の口角が上がったように見えた。
	
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