人は、同調することによって増長する。
同調することによって、他者の力も自分の力であると思い込んでしまうのである。
以前にわたしを訪ね、自分達の所属する宗教に勧誘(かんゆう)してきた彼女達は、宗教という背景と、隣にいる仲間の存在によって増長していた。
彼女達が一人の時には、見ず知らずのわたしを訪ね、自分の所属する宗教に勧誘することなど出来るはずもないのである。
本当に良いものであるのならば、いつ、どこで、誰にでも、自分の信じている宗教を紹介し、勧誘することが出来るはずなのだ。
一人では赤信号を渡ることも出来ない小心者が、集団であれば堂々と赤信号を渡るのである。
権威(けんい)に従うことによって、自分が強くなったと思い込んでいる人達は、根拠のない自信に執心(しゅうしん)するのである。
そのことで、自ら考えることをやめる。
宗教儀式を続けていれば、天国や浄土(じょうど)へ辿り着くことが出来ると思い込んでしまうのである。
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