光の天秤 -自叙伝-
このブログについて
自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。
2014年4月23日水曜日
追憶 592
ラミエルが差し出す白い指に、彼女はか細い指を重ねた。
彼女の表情を知ることはできなかったが、その背中からは喜びが溢れているように感じた。
「後に喜びがあります」
ラミエルが口元を上げて言った。
わたしはここで、大天使ミカエルの言葉が実現したことに気が付いたのであった。
ラミエルが彼女を引き上げるようにして天が塞がった。
いつの間にかにわたしは懐かしい暗闇を眺めていた。
それは瞼(まぶた)の裏側である。
五感が鮮明さを増し、わたしは仕事の終わりを理解した。
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