光の天秤 -自叙伝-
このブログについて
自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。
2014年4月21日月曜日
追憶 590
彼女の穏やかで優しい表情を見ていると、時間が迫っているということを悟らざるを得ない。
わたしたちはお別れしなければならないのである。
彼女はあの光へと「帰り」、わたしは世の中へと帰るのである。
「ありがとう」
彼女が言った。
「ありがとう」
わたしも同じように返した。
彼女はわたしに背中を見せ、光を見上げていた。
その背中からは喜びと決意が感じられた。
その時、天から太い光の柱が下り、彼女を包んだ。
「またね」
わたしが言うと彼女は笑っていた。
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