光が視界を奪い、更にはわたしからラミエルをも奪い去った。
気が付くと目の前には暗い空間が広がっていた。
それが瞼(まぶた)の裏側であると認識するのに時間は必要ではなかった。
重たく感じる瞼を押し上げると、Hさんの背中が見える。
わたしはいつの間にかにこの世界に帰ったようである。
意識の世界での体験は夢のようである。
わたしはそれらを自分から想像はしていない。
わたしが見ているものは外の世界に存在しているものであると、自分ではそう思っている。
頭がおかしくなったと言えばそうなのかもしれない。
統合失調症である可能性もあるだろう。
しかしながら、わたしに見えるものはわたしの過去の経験とは全く関係のないものであると思える。
そして、わたしには霊や狐や龍や天使…
そのようなものを生み出す想像力は無いと理解している。
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