頭上に輝く光は「愛」である。
わたしがそう思うのだから、わたしの中ではそうなのだ。
わたしは充足感に満たされて幸せだった。
頭上の光を眺めていると、光の中に黒い点を認識した。
それは何かが逆光を受けて影を形成しているようであった。
目を細めて注視する。
すると、それは人間の形をしていると理解することができたのである。
人間の形をしたものが遥か頭上から舞い降りてきている。
わたしはなぜか、電車に乗っている恋人が到着するのを待ちわびているような心境だった。
人間の形をしたものが、早くわたしの元へと降りてくるのを願っていた。
あの人がわたしの元へと辿り着いた時、わたしは更なる幸福感を得ることになるだろう。
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