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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2014年2月20日木曜日

追憶 530

わたしは考えているのではない。
わたしは脳よりも、更に優れた器官によってそれを理解するのである。
それは、魂というものであろう。
考えても理由は分からない。
思考に至るまでに理解が及んでしまう。
本能的な反射によって、わたしはラミエルという女性を愛しているのである。
わたしは彼女の中に、純粋過ぎるほどの愛情を感じるのである。
それがわたしを虜(とりこ)にして離そうとしない原因なのだ。
ラミエルは優しい眼差しをわたしに投げると、目を閉じて両手で自らの胸を押さえた。
すると、彼女を温かな光が包み込み、わたしは視界を失った。

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