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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2014年2月17日月曜日

追憶 527

人の形をしたものが大きくなる程に、わたしの中の高揚感は高ぶりを見せた。
嬉しさが次々に溢れ、わたしは自分自身の感情を抑えることが難しかった。
頬を一筋の涙が滑り落ちた時、わたしは目の前に一人の優美な女性を認識した。
彼女は美しいブロンドの髪を胸の辺りまで伸ばし、それが微風になびいていた。
そして、その美しい髪に引けを取らない雪のように光沢のある白銀のドレスを身にまとっていた。
そのドレスには目立った装飾は無く質素なものであったが、一目で上質な生地であることが理解できた。
それは、この世のどのような絹(きぬ)よりも、滑らかであり美しかった。

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