人が苦しみを抱えながら生きているのは、その心が繊細であり、微かな揺れにも敏感に反応してしまうからである。
良く気が付く人ほどそのような傾向が強いであろう。
図太い人というのは、鈍感な人なのではないだろうか?
わたしには苦しみを抱える人が悪人だとは思えない。
世間では、悪いことをした人を悪人だと決め付けるところがあるが、わたしはそう思わない。
わたしは幼い頃から人に迷惑をかける「悪いこと」をたくさんしてきたが、そこには悪気や悪意があった訳ではない。
わたしには微塵の悪気も悪意もないため、何故怒られるのかを理解することが難しかったのである。
もちろん、明確な悪意を以て「悪いこと」をする人はいるだろうが、元々が悪人だった訳ではない。
どのような人にも悪意や「悪いこと」を選択するきっかけが存在していたのである。
今になって冷静に分析すれば、わたしが「悪いこと」をしたのは、自らの満たされない心を無意識の内に満たそうとしたり、不満や不安などの恐怖から逃れるための手段だったのではないかと思えるのである。
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