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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2018年12月8日土曜日

追憶 2253

漸(ようや)く、わたしの前に老女が現れた。
わたしの顔を見て、老女は驚きの表情を浮かべた後に、旧友に会った時のような嬉しそうな笑顔を作った。
突然の訪問にも関わらず、老女はいつもわたしを喜んでくれる。
そして、必要以上にわたしを持て成そうと構えている。
わたしはいつも気持ちだけを受け取るのであった。

老女に促(うなが)されて、家に上がった。
老女は一人暮らしであったが、家の中はいつも片付いている。
足が不自由なので、散らかっていても良さそうだが、性分がそれを許さないのであろう。
わたしは良い気分で老女の後に続いた。

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