このブログについて

自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2018年12月16日日曜日

追憶 2261

黒い大蛇は、恍惚(こうこつ)な表情を浮かべていた。
何かに満足しているようであった。
しかしながら、わたしには、その表情が気持ちの悪いものとして認識された。
鳥肌が襲い、身体が冷えた。
身震いしたその時、黒い大蛇がわたしに気が付いたようであった。
重そうな鎌首をゆっくりとわたしに向けた。
わたしは、この蛇を知っている。
この蛇は、以前、老女のところにいた白蛇である。
姿は全く違うが、そうとしか思えないのである。

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