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自身の体験をつづりたいと思います。
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2017年12月20日水曜日

追憶 1900

彼は癌を患(わずら)ってから死を得るまでの期間に、痩せ細っていく肉体を目の当たりにしながら、生と死について考えたに違いない。
多くの人は癌を恐れているが、それは、死をネガティブなものだと考え、その部分だけを抽出しているからであるだろう。
死のポジティブな部分も考えなければ、癌の意味を理解することには至らないのである。
例えば、癌は人が死を得るための準備をさせてくれる病気である。
きっと、癌によって即死した人はいないだろう。
個人差はあれ、現代においての癌は、死を得るまでにある程度の時間を与えてくれるのである。
その時間を使って、身辺整理や思考や価値観の再構築を行うことが出来るのだ。
癌によって苦しむのは、テレビや現代医療や保険屋などの商売による弊害(へいがい)であるとも思っている。

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