このブログについて

自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2017年12月15日金曜日

追憶 1895

押されるようにして、わたしは幼馴染の前に立った。
幼馴染は、悲しみを秘めた笑顔でわたしを労(ねぎら)った。
わたしは何も言えなかった。
幼馴染に控え目の笑顔だけを贈り、会場を後にした。

わたしは今でも、幼馴染に対して、父親である彼が自らの死を満足していることを伝えてはいない。
それは、幼馴染が聞いても受け入れないからである。
受け入れてもらおうとは思わないが、反発することによって、霊的な事象に対して否定的な感情を生み出して欲しくはないのだ。
それは、わたしの自我の要求ではない。
わたしは、自分勝手に決めてはいないのである。
幼馴染には、それを聞く準備ができていないのである。

0 件のコメント:

コメントを投稿