生きるために生きることには限界があった。
それは、生きるためには争わなければならなかったからだ。
生きるためには有利な立場を得なければならない。
有利な立場を得るためには、嘘を吐く必要がある。
それは、見栄を張ることでもあったし、相手や自分を裏切ることでもあったし、無理をすることでもあったのだ。
生きようとすればするほど、わたしは罪悪感に襲われたのである。
その積み重ねによって、わたしは自分自身が嫌いであったし、他者を嫌うようにもなった。
誰にでも好き嫌いはあるが、それが不自然であることには気が付かないのである。
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