このブログについて

自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2017年12月11日月曜日

追憶 1891

そこでわたしは、彼が死を満足していることを悟った。
そして、彼の死を祝福したのである。
すると、彼がわたしに向かって手を差し出した。
握手を求めているのである。
そこでわたしは彼の掌(てのひら)に自分の掌を重ねた。
暖かで穏やかなエネルギーが掌を伝って胸に届いた。
わたしは良い気分に包まれた。

"ありがとう"

わたしが心で伝えると、彼は僅(わず)かにお辞儀をして言葉を返した。

0 件のコメント:

コメントを投稿