光の天秤 -自叙伝-
このブログについて
自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。
2017年9月29日金曜日
追憶 1818
わたしは光の十字架を掴むと、それを自らの胸に突き立てた。
光の十字架は、新雪を踏み締める時のような抵抗を伝えながら、胸の中に収まった。
すると、光の十字架はわたしを無視して、老女の胸に突き刺さったのである。
鋭い悲鳴がわたしの頭蓋(ずがい)に響いた。
それに続いて、黒い人影達も同じように叫んだ。
彼等の全身からは、黒い煙のようなものが立ち上っている。
それは、彼等の抱える破滅的な意識であるだろう。
0 件のコメント:
コメントを投稿
次の投稿
前の投稿
ホーム
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿