光の天秤 -自叙伝-
このブログについて
自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。
2017年9月13日水曜日
追憶 1802
車への足取りは重たいものであった。
会場を出た瞬間から、わたしは強烈な倦怠感(けんたいかん)に襲われていたのである。
会場を出た瞬間に、何かがのしかかってくるような感覚によって、わたしは車への道のりを遠くしたのであった。
身体は鉛(なまり)のように重くなり、視界は揺れた。
それでも、なんとか車へと辿り着き、シートに身体を投げた。
瞼(まぶた)を開けているのが辛かった。
光を見るのが苦しいのである。
わたしは反射的に瞼を閉じて、そのままシートに溺れた。
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