光の仕事の依頼によって、わたしには何の問題も無いことが保証された。
わたしの中には病気や死に対する塵(ちり)ほどの考えがあったが、それも葦(あし)を揺らす程の風によって吹き飛ばされたのである。
わたしは席に戻り、その時丁度運ばれてきた食事を味わい、満足を抱えて帰路へ着いた。
この体験によって、わたしは死を悪だとは見なさないことを証明しよう。
死を感じることによって、わたしが生に対してより懸命になったことは明らかである。
しかし、それは死を恐れてのことではない。
それは、生という時を疎(おろそ)かにしたくないという気持ちが高まったためである。
わたしの死後の第一希望である”天使”という職を得るためには、まだまだ足りないような気がしたのだ。
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