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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2016年3月17日木曜日

追憶 1284

声に対して、わたしが名前をせがむのは当然の流れであった。
”自分”の名前を通じて、この世界のことが少しでも分かるかも知れないからだ。
すると、囁(ささや)くようでもあり、轟(とどろ)くような声が告げた。

「あなたの名は”ラーシャ”」

次に気が付いた時には、わたしは瞑想が解かれていた。
視線を落とし、両の掌(てのひら)を眺めた。
何故だかは分からないが、掌が”自分”を教えてくれているかのように思えたのである。
手相占いというものがあるが、あれは”自分”を知るヒントになるのかも知れない。
ただし、高水準での話である。


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