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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2015年10月29日木曜日

追憶 1144

しかし、権力者が間違った方法を取るように、わたしも間違った方法を取る。
当時のわたしは権力を握ってはいないし、暴力に訴えることもしなかったが、間違った信仰を所有していたことは確かである。
それは、無知から生じる浅はかな思想であったに違いない。
”神”という存在を知らなかったにも関わらず、それを知った気でいたに違いない。
良く知りもしないのに人々に教えよう、人々を変えようなどという意気込みに思い上がっていたのだ。
”神”を信仰しているつもりが、いつの間にかに自我を信仰していたに違いないのである。
その間違った方法がわたしの足枷(あしかせ)となり、苦悩の過去として内に残留したのであろう。
それが、銀色のアタッシュケースの中に詰まっていた”嫌なもの”の正体である。

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