しかし、それを快く思わない者はいつの時代にもいる。
人の世で欲望の権力を所有している愚者(ぐしゃ)は、真理を説く者、心に従って生きる正しい者を弾圧する。
それは、真理の正しさによって自らの欲望の権力が揺らぎ、それを手放さなければならないということを理解するからである。
権力とは、欲望の成せる業(わざ)であるだろう。
支配体制というピラミッド型の人間関係を構築しなければ、権力者は権力を失うのである。
それは、下らない自尊心を保つことができないことへの恐怖に起源している。
言うなれば真理を伝える者は、そのような人の世(心)の歪みを取り除くために生まれるのである。
当時のわたしは、その仕事を完遂(かんすい)するために奔走(ほんそう)していたのだろう。
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