推測と同時に身体(この場合、意識的な身体)が動くのはいつものことである。
	これは、高次の存在から受け取った情報をわたしが認識、理解するのに時間が掛かるためだ。
	わたしの魂は何をするべきであるのかを知っているが、わたし(顕在意識)は知らないのである。
	右手が人差し指と中指を使って空中に十字を描いた。
	光の十字架は金色の美しい光を放っている。
	それは、黒い女の姿を一層暗いものとした。
	光の十字架を掴むと、そこから意思が流れ込んでくる。
	その意思によって、わたしの推測は確信へと変わった。
	わたしは深く息を吐いて、光の十字架を黒い女に投じた。
	
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