わたしは心が葛藤するのを見た。
怒りと喜びの間で揺れていたのである。
怒れば地獄、喜べば天国である。
どちらかを選ばなければならないのであれば、わたしは天国の方が良い。
苦しいのは嫌である。
黒い姿をした破滅的な霊たちは、きっと苦しいのが好きなのである。
だから、自身も苦しんでいるし、わたしにも苦しめと言うのだろう。
苦労が好きな人がいるが、わたしは嫌いだ。
苦しいのはどうも好きになれない。
苦しいのが嫌だと言う割りには、自らを苦しめている人がいる。
そのような人は喜ぶ方法を知らないか、自らの思考や行為が矛盾していることに気が付いてはいないのだろう。
目の前の霊も、元は人間である。
人間は誰もが幸せになりたいと考えている。
この霊もわたしと同じように幸せになりたいと考えていたに違いない。
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