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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2014年3月23日日曜日

追憶 561

更なる気分の悪化を得たが気にしなかった。
その時には、気分が悪いのが当たり前だと感じるようになっていたからである。
わたしは感覚が麻痺しているのだろう。
きっと慣れてきたのである。
不快なことも、長くそれと触れ合っていると不快ではなくなる。
皮膚にメスを入れ、臓器を覗く医者は、慣れているからこそ臓器を前にしても臆することなく自らの仕事を進めることができるのである。
医者が初めから臓器を前にしても平気だった訳ではないだろう。
個人差はあれど、慣れによって不快を取り除いたのではないだろうか?
わたしは冷静であった。
気分は悪かったが、頭は冴えていた。
しかしながら、それよりも気分が悪くなるのと同時に、わたしは視界を失った。

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