それは、鋼(はがね)を鍛(きた)えるのと同じことであろう。
鋼は、熱して叩くことで不純物を取り除く。
熱することもなく、叩くこともなければ、不純物を取り除くことは出来ないし、それではただの鉄の塊(かたまり)である。
鋼は、叩くことで形を変え、役に立つのだ。
人を叩くということではないが、人の心は打たなければならないだろう。
人の心を手付かずのままに放置していれば、不純物が取り除かれることはなく、鍛えられることも、形を変えることもないのだ。
鍛えなければ、鋼も心も役に立たないのである。
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