そこで、”頼れるお兄ちゃん”のわたしに白羽の矢が立ったという訳である。
	わたしは手始めに、Yについて知らなければならなかった。
	わたしは会話の中からYのことを理解しようと試みた。
	霊感を使えば良いという指摘が出るだろうが、自分勝手に使えるような都合の良いものではない。
	他人のことは分からないが、わたしの場合は許しがなければ使えないのである。
	TVなどで自称霊能力者という人が出てくるが、その人達は自力によって霊能力を使っている。
	残念ながら、自力によって霊能力を使うことは出来ないだろう。
	なぜなら、霊能力とは霊的な力であり、霊的な領域に存在している。
	それは、霊的な理(ことわり)である”神”を無視することが出来ないのである。
	すべての霊能力は”神”の許しによって使うことが許される。
	人間の自力が支配するところではないのだ。