話し終えると、Nは納得したようであった。
	そして、まだ、A子達と一緒にいたので、このことを皆に伝えることを提案した。
	それは、彼女等が自らの生き方を省みるのに役立つと思ったからである。
	一時間程経ってNが戻って来た。
	わたしはNの無事を喜んだ。
	NはA子の無事を喜んでいた。
	そして、A子達の様子を詳しく教えてくれたのである。
	彼女達は少なからず、目には映らない存在の実存を理解したであろう。
	そして、自分勝手に生きることができないということも知ったはずである。
	わたしたちは自らを貶(おとし)めるために生きているのではない。
	人生とは、欲望に塗れて汚れるためのものではないのだ。
	
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