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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2015年5月13日水曜日

追憶 975

Nの話では、A子の所に辿り着いた時には、別の友人の言うように項垂れて独り言を呟(つぶや)くA子の姿があった。
Nが来たことで、周囲の友人達の間には何等かの安心感が芽生えたが、それでも人数が増えることで心配が分散されただけであった。
NはA子の所には辿り着いたけれど、本人は何をすれば良いのか分からなかった。
とにかく、友人達の間から不安を取り除くために努めた。
A子にも話し掛けて何とか問題を解決しようと試みたが、何の効果もなかった。
考え付く方法を試してもA子に変化はなかったのである。
それでも諦めずに試行錯誤していると、急にA子の様子に変化が生じた。
呟きは止み、背筋を伸ばして普通に座ったのである。

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