外を飾るのは疲れる。
なぜなら、外をどれだけ飾ってもやがては朽(く)ちてしまうからだ。
内を飾ることに疲れる人はいない。
なぜなら、内は飾る程に輝きを増すからである。
彼の中の、仁王のような霊的な存在と対話すると、戦うことに疲れたと言う。
わたしは仁王のような霊的な存在から、身に付けていた武具と刀を受け取り、それを光に帰した。
すると、燃え盛っていた炎は消え去り、着物を羽織った青年の姿に変わった。
青年は仁王とは対照的な穏やかで満たされているような表情を浮かべていた。
青年こそが、仁王の本来の姿である。
身に付けていた武具は、彼が自らを守るための感情であり、価値観であるだろう。
刀は、道を切り開いていくために必要な傲慢(ごうまん)さである。
彼は、やはり争いの世界を生きている人である。
柔らかな物腰とは対照的に、内には覇気(はき)が存在しているのである。
しかしながら、彼は、争いの世界を手放す時期に差し掛かっているのだろう。
学びの段階が変わろうとしているのである。
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