外をどれだけ飾っても、内が飾られていなければ幸せにはなれない。
五体満足で、健康にも恵まれ、家族からの庇護(ひご)の下、何の不自由も無く、奔放(ほんぽう)に育ったわたしは、20年間の人生を不幸に感じていた。
それは、内が飾られていなかったからである。
生きるための必要が十二分にあっても、それだけでは人は幸せにはなれないということを、わたしは骨身にしみて理解しているつもりだ。
五体に不足し、病を抱え、天涯孤独であり、不自由の中に生きても、内が飾られているのであれば、人は幸せになれるのである。
年齢を重ねてくれば、誰もがそのような状態に陥ることは十分に考えられる。
生きるための必要が不足しても、例えば、愛情に満ち足りていたり、目的を果たして満足していたなら、人は幸せを得られるのだ。
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