わたしは、生きるために必要なものをすべて手にしていたし、彼は、世間的に価値のある大抵のものは手にしていただろう。
しかしながら、互いに心の満足だけは手にすることが出来なかったのである。
彼の心の中には、全身から炎を放っている仁王のような霊的な存在がいたが、それは、彼が経済という競争の中に生きているからであろう。
経済の世界では、それぞれの思惑(おもわく)が異なるために、例え争うつもりは無くても、争いに巻き込まれてしまうのである。
もちろん、初めから争うつもりでいる人もいる。
表面上は仲良くしていても、裏では様々な駆け引きを繰り広げているのである。
その競争を勝ち抜くためには、闘って勝たなければならない。
そのためには、武装し、強くならなければならないのである。
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