恐怖や利害を離れた繋がりこそが強いのである。
外を飾る人達の間には、常に駆け引きが展開されている。
互いの打算と企(たくら)みが交差するのである。
そこには、愛がない。
愛がない世界では、互いに奪い合わなければならない。
互いに奪い合うことは、互いを消耗させる。
それでは、疲れてしまうのだ。
彼がわたしを訪(たず)ねたのは、恐らくは、愛のない世界に疲れたからであろう。
それは、わたしが20歳頃に"前向きに"自殺を考えていたのと同じなのではないだろうか?
わたしが"前向きに"自殺を考えていたのは、人生でやりたいことが見付からず、心が空しさを覚え、退屈であったからだが、愛の無い世界に生きていたために、やりたいことが見付からず、空しく退屈だったのではないかと思えるのである。
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