Nは天使ガブリエルに対して、自分の利益になるようなものは何も望んではいなかった。
	ただ、感謝していたに違いない。
	そして、その翼を見た後ではただ感動していたのである。
	望んでいなくても助けてくれる。
	それが守護者であったり、”神様”という存在なのである。
	しかしながら、欲深い者は感謝することもなく、自分自身に対する多くの利益を求める。
	その結果はNのものとは違う形となるだろう。
	”神様”という存在は、わたしたち人間のように未熟な人格的存在ではない。
	”神様”とは「すべて」である。
	そこに個人的な感情を持ち込むということは有り得ない。
	そのため、その人の行為を見て、それに相応しい働き掛けを行うのである。
	自分の利益だけを求めるような不逞(ふてい)な者には、それに相応しい行為を以て返すのである。
	
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