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自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2015年3月11日水曜日

追憶 912

全力で駆けたNは、何かに躓(つまず)いて激しく転倒した。
砂埃を巻き上げて地面を滑り、沈黙した。
周囲の同級生たちはその光景に驚いて固まった。
すると、何事も無かったように起き上がり、すぐに走り出して完走したのであった。
服に付いた砂埃を払い落とすNに同級生たちが駆け寄る。
皆は怪我の有無を心配したが、Nには擦り傷一つ付いてはいなかったのだ。

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