このブログについて

自身の体験をつづりたいと思います。
拙い文章ではありますが、お暇ならお付き合いください。

2015年3月10日火曜日

追憶 911

高校生になったNは、毎日が楽しそうであった。
新しい環境には、誰にとっても感動が存在しているものである。
それを見るとわたしの心も弾んだ。
ある日のこと、Nが興奮した様子でわたしを訪ねて来たことがあった。
話したいという気持ちが強過ぎて、舌が空回りしていた。
わたしはそれをおかしく思い、笑いながら宥(なだ)めるのであった。

その日、Nは体育の授業で驚くべき体験をした。
体力測定があり、様々な種目をこなしていた。
しかし、50m走の時にアクシデントに見舞われる。
中学生の頃から卓球部に所属していたNは、お世辞にも運動が得意であるとは思えなかった。
卓球自体は上手いかも知れないが、走る姿には愛嬌を感じる。


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