わたしが変わっていなければ、Tさんにとってわたしは会う価値の無い人物だろう。
しかしながら、わたしたちは出会い、同じ時間を共有し、その中でより良い方法を模索したのである。
この事実を否定することは出来ない。
人は自分自身に相応しい状況を手に入れるが、わたしは非力ながらも人を助けたいと思ったし、Tさんは僅(わず)かながらの希望を探しに来たのでは無いだろうか?
そうでなければ、このような「怪しい」時間を真剣に過ごすことなど無いのである。
多くの人は無知と未熟の中に生きているために、苦しみの解決法を知ることはない。
苦しみすら理解していない者も多く、わたしはいつもそれに驚愕(きょうがく)する。
そのため、無知と未熟を克服することすらせず、自ら努めて変わろうとしない者ばかりなのである。
わたしたちは自分自身の心を見つめ、心と共に生きること、無知と未熟を克服し、豊かな人生に生きること、価値のある人物を目指すことを約束して別れた。
これで、(現状における)Tさんに対する仕事は完成である。
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