目的を見失った人は、自我意識と非我(ひが)のどちらかの誘惑(ゆうわく)に従って立ち止まってしまう。
それは、声を掛けられて、実演販売のブースに立ち寄るようなものである。
実演販売で売られているものは、買い物の目的ではない。
そこで売られているものは、必要のないものなのである。
しかしながら、話を聞いている内に、それが必要のないものであったとしても、次第に欲しくなってくる。
それは、とても良い商品かも知れない。
その商品によって、生活は華やかなものになるかも知れない。
しかしながら、目的を果たすことがなければ、どのように華やかな生活を送ることが出来たとしても、その生活に対して満足を得ることは出来ないのである。
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